931: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/04/20(金) 22:25:30.86 ID:o8cvdhgIO
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「ふう、やっぱ細かい作業はキッツイなぁ」
それが、どこから来るキツさなのかは、深くは考えない。
考えると駄目になってしまう気がしたからである。
御坂美琴はとある研究所へと垣根達と別れた後向かった。
協力の一息をつきながら、御坂はすっかり短くなり真っ暗になった外を見つめる。
「キツイのは頑張れる。妹達の為だから。
辛いのも耐えられる。私自身の為だから。
妹の為ならどんな苦境も楽しめる、それがわかった」
目を閉じ、死んでいった妹達の顔を一人一人思い出す。
みんな、最期は御坂を見て笑ってくれた。
声にならなくても、お姉さまと慕ってくれた。
それが、何よりも嬉しかった。
そして、同時に何よりも―― 悔しかった。
「よし、後少しなら出来る! 頑張ろっと」
大きく伸びをして、研究室へと入って行った。
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