過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 02:26:52.80 ID:yK69CPG+0
我ながら駄作だけど投下
俺の妹が酒乱でエロゲなわけがない
桐乃が寝ている。
まぁ、それは良いんだ、うん。寝てるだけならな。
だけど、だけど……場所は考えようぜ、桐乃よ。
時は夕方四時、俺は赤城と遊んで帰ってきた。本当はもっと遊ぶ予定だったのだが、赤城の奴に電話がかかってきて出たと思ったらいきなり「瀬菜ちゃんにおつかいを頼まれたぜ!ひぃぃやっふうぅぅぅ」と言って走り去っていってしまったのだ、まぁ俺が呼び止めたとしても無駄なのは目に見えて明らかだったのでしょうがなく予定を繰り上げて帰宅した。
そして、帰宅してリビングでお茶を飲み、ホッと一息つくと自分の部屋に向かう。家の中が静かだから、桐乃はどっか行ったのか…とボンヤリの考えながら扉を開く。
徐々に見えてくる見慣れた部屋の中。趣味も殆ど無いと言っていいため、部屋の中は何も無いに等しい。
だから、本来そこに無い物、異物があったら一発で気付く筈だ。そう、気付く筈なんだ。
……だけど、俺は残念なことに何故か気付かなかった、いや、気付けなかった。だから俺は何も疑問も持たずにベッドに腰掛けたのだ。
ギシ…。フニ…………。……フニ?
桐乃のベッドじゃ絶対に鳴らなさそうな安いベッド特有の軋んだ音が鳴る。
そして何時もの布団の感覚を予想していた手が何か柔らかい物に触れる。
何だ? この感覚は。
疑問に思い、隣に視線を送る。
「……………」
俺はゆっくりと立ち上がる。そして泣きそうな顔で笑う。
心境? 分かりたいならこんな場面を想像してみろ、自分が妹が寝てる間に布団に潜り込み胸を揉みしだくところを。
そう、もう分かったと思うが、俺は桐乃の胸を鷲掴みにして揉んでしまった。
……桐乃が何故か俺のベッドで寝ているために。
何がどうなってか知らないが桐乃は俺の部屋で、俺のベッドで寝ていた。
気持ち良さそうに、スヤスヤと。
思わず桐乃から貸してもらった、いや、違うな、押し付けられたエロゲの中のワンシーンを思い出す、それは妹がお兄ちゃんの枕に顔を埋めてモフモフやっているシーンだ。
「バ、バカな」
俺は頭の中に沸いてきた一つの可能性を力の限り否定する。
だけど、否定すればするほどもう一つの疑問が頭に浮かび上がってきてしまう。
それは、何故桐乃がここで寝ているのか、だ。
だってそうだろう? なんで桐乃が俺の部屋に入る必要がある? ましてや俺の部屋のベッドで寝ないといけない理由なんて無いだろう?
じゃぁやっぱり俺の枕で………。
もう一度浮かんでくるエロゲのワンシーン。
俺は背筋を震わせると何とかしてこの考えを振り払おうと否定材料を頭の中で探し回る。
だが中々見つからず思わず後ろによろめいた。
嘘だろ? あの桐乃が俺の枕で……?
今度はエロゲのワンシーンでは無く、桐乃が『オナピーーーーーーー』しているところが思い浮かんでしまう。
一歩一歩後ろに下がっていく。
静かに、逃げるように俺は少しずつ桐乃から遠ざかっていく。
だけどそう上手くは行かなかった、途中、踵になにかがぶつかってしまったのだ。
――――――カランッ
軽い音が静かな部屋に響いた。一体何が!? と慌てて振り返るとそこには『お酒』の空き缶が転がっていた。
「……………」
思わず口をアングリと開けてしまう。
そうか、そうかそうか、そう言う事か。
俺はこめかみを押さえながらベッドに寝ている桐乃に視線を向けた。
この野郎、親父とかにばれない様に俺の部屋で酒飲んでやがったな?
基本、親父は俺達が居ない時に俺達の部屋は開けない。まぁ桐乃の18禁のゲームとか同人誌とかそういうとんでもない事が原因なら開けるけどな。
だから桐乃は俺が居ないから俺の部屋で飲んだくれていたってわけだ、親父は入ってこないし物も少なくて広い、とくりゃそりゃぁ文句無ぇだろうよ。
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