過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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37:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
2011/12/19(月) 02:28:23.44 ID:yK69CPG+0
ドクンッ、と大きく心臓が跳ねた。
さっきまででも充分大きかったのに、心臓の音がまるで限界に挑戦しているかのようにもっと、もっとと大きくなっていった。

血液が勢い良く体中を駆け回り、顔や体が熱くなっていくのが分かった。

ちょ! マ、マジで? マジでする気なの!?

「っぶねぇ、思いっきりこけるとこだった…。これで桐乃になんかぶつかったら一瞬でボコボコにされるとこだったぜ。
おーい、桐乃ー、起きろー…っておい!!? なんじゃこりゃ!? なんでいきなり顔が真っ赤になってんだよ!?」

こ、こけるとこだった? え? それだけ? あたしに何かするためとかじゃなくて、ただこけてあんな体勢になったって事?

そこまで理解するとあたしはさらに顔を赤くした。自分のてんぱり具合への恥ずかしさと兄貴へのムカつきとで。
兄貴は急にあたしの顔が真っ赤になって驚いたのか、あたしの肩をガッシと掴んできた。ここまで来たらあたしも覚悟を決める。兄貴の顔が間近にあって恥ずかしくって赤面したなんて知られようものなら今のあたしは[ピーーー]る自信がある。
だから意地でもこのまま寝た振りをし通しす! それしかあたしの尊厳を守る手段は無いのだ。 そして無事に済んだ暁には思いっきり兄貴をこきつかってやる。いや、こきつかうどころかもっとドギツイ事をしてやろうか、逆さに吊るして鼻にコーラを流し込むとか。とにかくもう色々な罰ゲームをやらせてやる。

そう意気込むと出来る限り体から力を抜いて寝た振りをする。

「おーい、起きろっつってんだろ?」

ペチペチとおでこを叩いてくる兄貴。
拳骨でもくれてやろうか。
それでもなんとか自分を制して寝た振りを続行するも、どうやら兄貴が調子に乗り出したらしい

「……これってもしかしたら日頃の恨みを晴らすチャンスなんじゃね?」

なんて呟き始めたではないか。
うっわ、これやばくない?、マジで何されるか分かったものじゃないよ?

「……この匂い…、お袋め、また今日もカレーと味噌汁だな? ったく、一体どこでどう道を踏み外したらあんなアホな組み合わせになるんだか。 さらにこの時間から匂い始めるって事は今日は作り置きタイプだな? 」
そんなの今はどうでもいいのよぉおおおおおおおおお!!!!

「はぁ、なんで親父はお袋に頭があがんねぇんだ? あんだけ強面なのに、そしてあんなに強いのになんでなのか甚だ疑問で仕方がないね」

それが家の血筋なんじゃないの? そう言ってるあんただって充分優柔不断だからね? あたしの理不尽な命令もグチグチ文句言いながらも聞いてくれるし、なんだかんだ言って優しいし顔もよく見てみれば整っているし睫毛も以外に長いし足も結構長いし、…まぁ意外とモテてるみたいだし。本人は気付いてないっぽいけどね。



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