過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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◆k4qYXRI5uY
[saga]
2012/05/17(木) 22:28:47.32 ID:c+4/7Sun0
すぐに荒い足音と息遣いが聞こえ、誰かが店に飛び込んでくる。
「お、おおお、お兄さん!! 何処ですか!?」
新垣あやせ その人が。
あやせは辺りに鋭い視線を向けながら物色し始める。
冷や汗の量が増えた。
いくら広いとはいえ見つかるのにそんな時間はかからない。
見つかったら最後、俺はあやせの秘密と共に海か山に捨てられる運命だろう。
「っていうか、何であやせがこんなところにいるんだよ!?」
小声で叫んで文句を言う。
これは俺に何の非も無いだろう、なのに何故俺が命の危機に瀕しなければならないのか。
世の中は本当に理不尽の塊だ。
そんな事を考えていると今までの出来事が頭の中を駆け巡り始めた。
これがいわゆる走馬灯という奴だろうか?
そんなもの見たくない!! と俺が頭を振る、するとどうだろうか、なにやら奥の襖がガタガタといい始めたではないか。
立て付けが悪くなっているのだろうか? 中々開かないらしく、向こうにいるのであろう人物は手こずっている。
「ったく、いったいなんなんだろうねぇ、最近調子が悪いったらありゃしない」
中から何やら年寄りくさい言葉が聞こえてくる。
まだ扉は開いていない。
それから暫くガタガタとやっていると、やっと開いた。
奥は暗くてここからじゃどんな人なのか確認する事は出来ない。
「ちょいと、あんたら人の店でうるさいねぇ、もうちょっと静かにしとくれ。こっちはまだ寝ているんだからね? 金なら適当に置いてきな」
そんな無茶苦茶な台詞は途中までしか聞こえてこなかった。
スラリとした足
キュッとしまった腰
調度いい大きさの胸
その人は、物凄い美人だった。
絶句する俺達。
隠れていた事も忘れて顔を大きく出して凝視する俺。
そんな俺達を見て何やら驚いた顔をするお姉さん(?)
「なんだい、こんな所に来るんだからもっと欲深そうなおっさんかと思ったけど、なんだいなんだい、まだガキじゃねぇかい?」
確かにまだ高校生だがガキ扱いは無いだろう。俺からみたらお姉さんだって俺達とそう歳は変わらないはずだ。
多分大学生なのではないだろうか?
そんな俺の気持ちを代弁するかのようにあやせが口を開く
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