過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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930:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/11(水) 23:14:32.46 ID:jdAoKS1DO
「オルゥアア!どけやそのチキナゲァ俺のだァ!」
「オゥフオゥフ!この皿はまるごと頂くでがんす!」
「ぶっ殺されっぞ豚ァ!」
「食べない豚はただの豚でがんす!」

うん、マジでエクストリームだった。
なんつうか、昔話で読んだ地獄の餓鬼ってやつが
現実にあらわれた、的な?ガキのあたしが言うのもなんだけど。

・・食べ放題はいいにしても、狭い店でバイキングはちょっとどうよ?
時間制限で終わるシステムなんだから、
ガシガシ人を押しのける奴が得するに決まってるじゃん。

てわけで、食べ放題のバイキングの周りは・・
お前らもう一生何も食わなくていいだろう的な
ピザ[ピザ]軍団に占領されていた。
「も、もぅちょっと待っててね、貴女達・・」

「姉様、・・頑張ってくださいです」

というわけで、華奢な女子中学生に過ぎないルリ姉にその生存競争はかなり厳しい。
あたしはたまちゃんの保護担当だし、危ないから二人ともおとなしく座ってな、てことらしい。

で、案の定
「ちょっと、通してくださ・・ぐ!」
「すみません、通していただきゃっ!」
「あのぉ、どいて頂けないかしグハ!」
「・・そこを、おどきなさベフッ!」

あぁあ。こりゃダメだ。
チキンを取れないことが、じゃない。

ルリ姉の周囲に、真っ黒なような、紫がかったようなオーラが立ち上がる。

やおら、仁王立ちに片手をかざし、
ルリ姉が大好きなタンカ切りポーズを決め

「道を空けなさい人間共!!否、畜生と呼ぶほうが相応しいかしら?
己の浅ましさを無様に晒す下等動物がッ!!」

・・あぁ、やっちゃった。

「肉、肉ゥ!!ウマ、ウマァ!」
「こんの豚がぁ!全部渡さねぇぞ畜生がッ!」

・・うん、見事に不発だった。
バイキングに群がる[ピザ]共には。

ざわ・・ざわっ・・ざわっ・・


代わりに全方位、普通のお客さん全員には見事に届いたよ。

ごめんルリ姉。たった今からあたし達他人だよ。
全力で目ぇ逸らすからよろしK
「姉さまかっこいいですー♪」
オーノーッ!!たまちゃんやめて大きな声で呼ばないで手を振らないで。

「・・ふふっ」

だからルリ姉もちょっと嬉しいみたいに手ェ振るのやめて。

あたしはテーブルに突っ伏して
「・・ぐっ・・!恥っ・・恥っ・・!・・店内・・全方位にっ・・・・!」
カ●ジみたいな顔で恥ずかしさに耐えはじめたとき、


「く、黒猫?なんでこんなトコいんだよ?」


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