過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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932:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/11(水) 23:18:09.35 ID:jdAoKS1DO
いっぽうルリ姉は
「そこを退かぬか有象無象がッ!」
とか
「魔魂傀儡掌!傀儡どもよそこをどきなさい!」
とか・・無駄なあがきをやってる。
要するに戦果ゼロ。

今日は食べ放題限定だから、フツーのメニューも頼めない。

「・・で、何やってんのお前?」
そんな色んな意味で可哀相なルリ姉に京介くんが話し掛ける。
「・・見ての通りよ。醜悪な豚どもに阻まれてバイキングに近づくことも出来ないわ」

ふぅっ、とため息をつく京介くん。

「お前、ほんと相変わらずだよな、甘え下手なところは。」

はっしとルリ姉の手をとる京介くん・・ちょっとちょっと?
公衆の面前でラブシーンはまずいんでない!?

「・・な、何をするの?」

違った。京介くんはルリ姉の手から、からっぽのバイキング用バスケットをするりと取り上げ、

「どうせまだ全然食べてねーんだろ、チキン。任せろや。」

それだけ言うと、くるりと背を向けて食の戦場、[ピザ]ゾーンに向かう京介くん。


かっ
・・かかっ、

か、かっこいいぃッ!!・・くっはぁあああ!!

これだよコレ!そりゃルリ姉惚れちゃうよもぉ!

「・・オラァ!!どけや豚どもが!」
「き、貴様新参でごわすか!」
「渡さん、このチキンは誰にも渡さんぞぉ!」
「黒猫が腹ァ空かして待ってんだ・・どけってのが聞こえねぇのか[ピザ]ゥ!」

タックル、体当たり、手や足がギリギリ出ないくらいの猛チャージで
あっという間に[ピザ]ゾーンに切り込んでいった京介くん。

ルリ姉はただおろおろして京介くんを見守っている。

「また始めたよアイツ・・」
「のわぁ!・・っていつの間に相席にしたの桐乃サン!?」
そしていつの間にたまちゃんを膝の上にだっこ!?
「へ?さっきから。」
「ていうか気配も物音もなかったよね!?」
「たまちゃん♪お兄ちゃんの応援に行こうか♪」クンカクンカ
「華麗にスルー!」
しかもドサマギにたまちゃんをクンクンしてる!
「はい♪おうえんするです♪」

ひょいっと珠希を肩車して[ピザ]ゾーンに近づく桐乃さん。

「わぁいおーえんおーえん♪」
「ゴルァあんた責任重大よ!たまちゃんひなちゃんがチキン食べられなくて
泣いたりトラウマになったりしたらアンタの責任だからね!」
桐乃さんそれ応援ちがう!プレッシャーや!

「よし兄貴!十分なチキンを確保したら次はガチャね!メルル必ず取ってよ!」
「わぁいめるるめるるー♪」

桐乃さんと肩車合体して身長約2メートル、まさに司令塔。

「あー、兄貴!もっと右!そー!見えるでしょそのシークレットメルルたん!!」
「馬鹿ッ!スカタン!ほんっと使えないわねッ!あーそっちよそっちよあと30センチ右!20センチ奥!掴んで掴んで!」
「最低ノルマ6つね!あたしと日向ちゃんたまちゃん全部で三つ!」
「お兄ちゃんがんばれがんばれー♪」
完全にクレーンゲーム機扱いされる京介くん。


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