過去ログ - 霖之助と魔理沙のパーフェクトなんたら教室デスマッチ with 慧音
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6:やくたみ[sage]
2011/12/01(木) 02:10:02.06 ID:BP+lHK1ao

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「ちょっと慧音。起きて。始めるわよ」
 落ち着いた若々しい声が聴こえた。
「霊夢か。どうしたんだ、こんな所に」
 顔を上げると赤い装束を着た博麗の巫女が机の前に立っていた。
「どうしたって、寝ぼけてるの? 今日はあれの日でしょう」
「あれの日?」
 何も思い当たらなかった。
「ほら、霖之助さんも魔翌理沙も来てるわよ。慧音も早く実況席に着いて」
「実況席?」
 霊夢の指差す教室の脇には、『実況』と書かれたプレートのある机があった。その隣には、『解説』というプレートもあった。
「いつの間に」
「慧音が寝てたから全部私が準備したのよ」
「それは悪かった」
 それ以前に、これから何が始まるのかも分からなかったが、何か悪いことをした気分だった。
「いいえ、代わりに慧音の可愛い寝顔を見せてもらったから」
 唇の端を持ち上げて顔を近づけて来る霊夢に、私の背筋が自然にピンと伸びた。
「そういえば、子供達は?」
 私といっしょに眠っていたはずの子供達がいた机は、初めから誰も居なかったように綺麗なままだった。
「まだ寝ぼけてるわね。今日は寺子屋はお休みでしょう。だからあれができるんじゃない」
「うむ、そうだった……かな」
 私は自分の記憶に自信が無くなってきた。


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