過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2011/12/10(土) 19:18:37.09 ID:muetwuoBo
「とうま、とうま!」
「あー、コラコラ。その服でそんな走ると転ぶっつの」
乾杯から数分後、インデックスは舞台から降りてきて真っ直ぐ上条の方に走ってきた。
普段の修道服の時も、走ったりすると裾を踏んだりして危ないのではと思う上条。今回のドレスなんかは見ているだけでもハラハラしてしまう。
舞台の上で話していた彼女に、どこか遠い存在になってしまったような錯覚も覚えた上条だったが、こうして近くに居ると今までと何も変わっていないことに気付く。
一方インデックスは舞台の上と同じ満面の笑みを浮かべて、
「えっとね、これからみんなとお話ししてくるから、おいしそうなお料理を取っておいてほしいんだよ!」
「………………」
と、いつもの調子全開で頼んできた。
そんなインデックスに、上条はガクッと肩を落として溜め息をつく。
確かに妙に湿っぽくなるのは上条としても勘弁してほしいが、これはあまりにも普段通りすぎるのではないか。
「とうま?」
「あー、俺も一緒に行くよ。お前一人だととてつもなく不安だし」
「むっ、なんだか失礼かも!」
上条の言葉に頬を膨らませるインデックス。
この仕草だけなら可愛らしいものなのだが、一段階上の噛みつきにまで発展すると手が付けられなくなる。
だがまぁ、インデックスも上条がついてくることに抵抗はないらしく、それに対しての文句はない。
「おおー、二人で挨拶とかそれなんて結婚式?」
突然、青髪ピアスはニヤニヤと笑いながらそんな事を言ってきた。
いつもならそれを聞いた瞬間、幻想殺しの宿るこの右手で強めのツッコミを入れるとこだ。
しかし今回は、不覚にも確かにそう見えるかも、とやや納得してしまう上条。
インデックスはというと、顔を真っ赤に染め上げるという、まさに青髪ピアスの思惑通りな反応をしていた。
「け、けっこんって!! わ、わた、私ととうまは別にそういうんじゃ……!!」
「さすがに一生世話するのは勘弁してほしいっつの……」
あたふたと小さな手を振りながら否定の言葉を並べるインデックスに、上条もうんうんと頷いて同調する。
上条としては動揺しているインデックスを落ち着かせようとして発したこの言葉。
しかしインデックスはその言葉を聞いた途端、明らかに不機嫌になる。
「…………むぅ」
「な、なんだよ」
「べっつにー」
そう言ってそっぽを向いてしまうインデックス。
何だかこうやって突然彼女が不機嫌になってしまうという状況は何度かあった気がするが、その理由が分かった試しがない。
そうやって結局、女の子は難しいなー、といった結論にたどり着く上条。
そんな二人を、青髪ピアスはまるで子供の成長を見守る親のような笑みを浮かべて見ていた。
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