過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
↓
1-
覧
板
20
420
:
◆ES7MYZVXRs
[saga]
2012/08/21(火) 10:44:14.13 ID:g/v3slEao
上条はこの音が何なのか分かる。
普通の高校生なら到底聞くこともない音。できれば一生聞きたくはないような音。
苦しいとか何とか言ってられない。上条はすぐにカウンターからキッチンの中へ飛び込んだ。
直後、ダンダンッ!! という音が連続する。
壁がえぐれ、破片が散らばる。
明らかに発砲音だ。
(マジかよ……!!)
上条は冷蔵庫に背中を預けて、肩で息をする。
相手は銃を持っている。
そのたった一つの事実が、上条を絶望へと突き落とす。
同じ飛び道具でも、能力ならばまだ良かった。
上条は、レベル5の電撃は防ぐことができても、銃弾はどうにもならない。
こうしている間にも土御門は近づいてきているはずだ。
(くそっ……!!)
上条はしゃがみこんだ状態のまま、素早く台所下の戸棚を開ける。
そこから包丁を取り出すと、45度の角度でカウンターを通して、居間へ向かって思いっきり投げた。
包丁はだいたい狙い通りの方向へ飛んでいき、天井に刺さった。
その瞬間、上条はキッチンから出て、大急ぎでドアへと向かう。
今の包丁の投擲は、土御門の気を逸らすためのものだ。
もうあの男を元に戻すのは諦めた。
とにかく、今は逃げるしかない。
ワンテンポ遅れて、土御門の銃弾が上条を襲う。
しかし、それが正確に体を撃ち抜くことはなく、何発か服をかすめる程度。
上条はそのまま外へ飛び出すと、全速力で通路を横切り、階段を数段飛ばしで駆け下りる。
不思議な事に、土御門は追いかけて来なかった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/1634.09 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1322975513/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice