過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2012/10/05(金) 00:06:54.19 ID:pcQh2Egxo
***
とある廃ビルに上条達は居る。
常盤台中学について考える。
学園都市に無数にある学校の中で頂点に君臨されていると言われる「五本指」の一つ。
入学する為には強能力(レベル3)以上が必須条件となっている。
学園都市全体の六割が無能力(レベル0)だという事を考えれば、相当なエリート集団であることが分かるだろう。
本来レベル3ともなれば、並の学校では首席クラスの実力に当たるからだ。
そして未だ七人しか確認されていない超能力者(レベル5)の内、二人がこの学校に在籍している。
一人は今目の前に居る少女、第三位の「超電磁砲(レールガン)」、御坂美琴。
もう一人が第五位「心理掌握(メンタルアウト)」、食蜂操祈だ。
潜伏場所として自分の学校を選ぶ。それは常識的考えてどうか?
考えるまでもない、明らかに愚策だというしかないだろう。
自分の在籍している学校なんていうものは調べれば簡単に出てくる。
上条自身、常盤台に心を操るレベル5が居るという情報は、知識として記憶喪失直後から消えずに持っていた。
だが、ここで重要になってくるのは相手が学園都市最高の精神系統能力者だという事だ。
彼女にかかれば隠蔽工作も余裕だろうし、それを考えればあえて自分の学校を拠点にするというのも、盲点をつくという意味ではありなのかもしれない。
それに彼女は女王様とかとも呼ばれているらしいので、性格的にそうやって自分の城に腰を下ろしているのを好むからという理由もあるかもしれない。
そして、考えられる大きなメリットと言えば、
「……常盤台の生徒、か」
「えぇ。あそこの能力者達を操りまくって戦うのはアイツの常套手段よ」
「ちっ、生徒じゃ殺せないじゃないの。数は?」
「100は超える」
「おいおいおい、レベル3以上が100人以上ってそのレベル5は戦争でもする気かよ」
「実際、常盤台生ならホワイトハウスも攻略できるとか言われてるしな」
全ては他の者に任せて、自分は動かない。
……いや、動いてはいるのだろう。
レベル5の驚異的な演算能力をフルで使い、数多くの能力者を動かす。
見た目ではただ座っているだけに見えても、頭の中はそれこそスパコンも焼き切れてしまう程の処理を行なっている。
美琴は少し考えて、
「……学舎の園には私と麦野で行くわ」
「なっ、二人で何とかなるのかよ!?」
「何とかするわよ。こっちは第三位と第四位よ」
「ふん、まぁ多少強い能力者が集まっても私には関係ないな」
上条は美琴の提案に頷くことができない。
そんな危険なことを彼女たちに任せて、元々の原因である自分だけ安全な場所にいるなんていうのは納得できない。
「御坂、俺の幻想殺しがあれば洗脳を解くことができる。だから、俺も……」
「学舎の園は本来男子禁制。入ったら大騒ぎで余計に動きづらくなる」
「……それは」
「大将、ここは二人に任せてもいいんじゃねえか」
「浜面まで……そんな危ない真似させられるわけねえだろ」
「まぁ、よく聞けよ」
浜面は真剣な表情で真っ直ぐ上条を見る。
「俺だって滝壺のことがあるんだ。できるなら自分で突っ込んで助けてやりたい。
だけどよ、今一番大事なのはそこじゃねえ。どうすれば一番確実に助けられるか、だろ?」
「……あぁ」
「二人だけで行かせるのが心配だってのは分かる。けど俺らがついていくデメリット以上にメリットがあるのか?」
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