過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2012/10/05(金) 00:08:43.42 ID:pcQh2Egxo
だが、例えそうだとしても。
美琴は信念を曲げる気はない。
どんなに困難な道でも、諦めることは絶対にない。
それが美琴の自分だけの現実なのだから。
麦野はそんな美琴の様子を見て、
「……別に人のやり方をどうこう言うつもりはないわよ。好きにやればいい」
「言っておくけど、常盤台の生徒にも手を出すって言うなら私は黙ってないわよ」
「分かってる。私だって好き好んでそんな事はしない。ただ……」
「本当にそれしかないと思ったら、私はやるぞ?」
麦野は挑戦的な目で美琴を見る。
その目ですぐに分かる。このレベル5は本気で言っている。
黒夜海鳥の手を切断したように、本当にどうしようもない時は犠牲もいとわない。
もしも、本当にそんな状況になったら。
美琴は必ず止めることになる。
願わくばそんな事にはならないでほしい、と美琴は心の中で祈る。
麦野は続けて口を開く。
「……ていうかさ、あんたってあのシスターとそこまで仲良いわけ?」
「どういう意味よ」
「だってさ、あんたとあのシスターって言わば恋敵ってやつでしょ? 居なくなってくれた方が色々と都合がいいんじゃないの?」
「うっさいわね。一応知り合いではあるんだから、無視とかしたら目覚めが悪くなるじゃない。それに……アイツの頼みってのもあるし…………」
「ふーん、つまり上条に気に入られたいから手伝ってるわけね」
「それは――!!」
「違うの?」
「……ないこともないケド」
美琴は麦野から目を逸らしてぼそぼそと答える。顔も少し赤い。
インデックスを助けたいというのは本当だ。
美琴はたとえ相手がほとんど知らないような人間でも目についたなら無条件で助けようとする。
しかし、今回の件に関してはそれだけじゃない。
ぶっちゃけると、上条への好感度アップという目論見もかなりある。
美琴はレベル5であるという前に一人の女の子だ。
想いを寄せる相手から頼まれごとをされれば、当然少し期待してしまうこともある。
麦野はそんな美琴を見て、意地悪くニヤリと笑う。
「けど、上条もあのシスターの事がよっぽど大切みたいじゃない。あんた、勝ち目あるわけ?」
「うぐ……そ、そんなの分かんないじゃない!」
「どうだかね。後で痛い目みたくなかったら、もっと積極的に行ったほうがいいんじゃないの」
「そんな事アンタに言われる筋合いは……ん?」
美琴はふと気付いた。
今の麦野の様子を見ていると、まるで自分のことを語っているようにも見えた。
そして美琴のレベル5の優秀な頭は回りだす。
麦野がそういった経験をしたことがあるとして、相手は誰か。
美琴が知っている限り、麦野と一番親しいと思われる男は誰か。
その男は、今どのような状況にあるか。
答えはすぐにまとまり、美琴は驚いた表情で麦野を見る。
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