過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2012/01/06(金) 22:05:42.08 ID:1U9rs9Uoo
「おごっ……」
「まったくもう」
「へ…………?」
バタッと、為す術なく床に倒れ伏す浜面。
上条は突然の展開に目を白黒させる事しかできない。挙句の果てにはどこかから狙撃でもされたんじゃないかとキョロキョロと周りを見渡す始末だ。
――しかし、崩れ行く浜面の後ろ。
なんとそこには守られ系だったはずの恋人、滝壺理后が拳を握りしめて立っていた。
その表情は特に変化がないが、逆にそれが恐ろしい。
「え、えっと、これは滝壺さんが……?」
「うん」
「りこうって、意外と力あるんだよ……」
インデックスも唖然としている。
どう見てもか弱い女の子が大の男をノックアウトさせたのだ、それも当然の反応だろう。
しかし、ここで上条は思い出す。
そういえば自分の部屋のドアが歪んだ原因はなんだっけ? と。
「ごめんね、はまづらが乱暴なことを」
「い、いや、気にしてねえけど、大丈夫なのかそいつ?」
「うん、はまづらは頑丈だから」
何でもないように言う滝壺を見て、これは意外と浜面が尻に敷かれるようになるんじゃないかとぼんやりと考える。
一方、滝壺は目線を上条からインデックスに移す。その表情はとても穏やかな笑顔で満ちていた。
「インデックス、これがあなたの決めたことなら私は何も言わない」
「……うん」
「でもやっぱり、近くにいると見えないものもあると思う。それが分かった時はもう一度考えてみて」
「え……?」
滝壺の言葉に、首を傾げて頭の上に疑問符を浮かべるインデックス。
それは近くで聞いていた上条も同じで、やはりその言葉にどんな意味があるのかを理解できずにいる。
しかし、滝壺からすると、どうやら初めから理解してもらうつもりで言ったわけではないらしく、詳しく説明するつもりもないらしい。
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