過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
1- 20
55: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/01/06(金) 22:10:00.14 ID:1U9rs9Uoo


『……はぁ、まぁ別に舞夏ラヴ(発音注意)を隠してるわけじゃないからいいけどにゃー』

「ぐっ、何かすっきりしないわね……」

『さぁさぁ、では次の犠牲者は…………』

納得がいかない様子の結標を置いて、次の犠牲者を決めるべく舞台のスクリーンに様々な人間の顔が映されていく。
おそらくこれを適当なタイミングで止めて、その時に映っていた顔の人物が犠牲になるのだろう。
辺りは軽快なドラムロールが響いているが、スクリーンを見つめる人達の目は真剣なものが多い。
まぁ誰も好き好んで自分の頭の中を晒したいはずもないだろうし、当然だろうが。


『こいつぜよ!!!』


土御門がノリノリでスクリーンを指さした瞬間、高速で入れ替わっていた人間の顔の映像が止まる。
観衆が固唾を飲んで見つめる中、そこに映し出されていたものは――。


「……海原だな」


海原光貴――常盤台中学の理事長の孫で、さわやか系イケメンだ。
紺のスーツをビシッと完璧に身につけたその姿は、上条や浜面の何百倍も様になっている。
海原はいつも通りの穏やかな笑顔で舞台に上がっていくが、何か嫌な汗がダラダラと流れているのを上条は見落とさなかった。

そしてこの状況に焦りを感じている者は他にも一人いた。

(クソッたれ、グループばっかじゃねェか。土御門のヤロウ、何か仕掛けてンじゃねェのか……!!)

一方通行としてもあんな機械の犠牲になるのは何としても避けたい所だ。
黄泉川や芳川、そして打ち止めといった感じに、複数人が出てくれるのならば問題はない。
しかし、もしも出てきたのが打ち止め単体だった場合、少年は何か大切なものを失ってしまう、そう思えた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1634.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice