過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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558: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2013/01/02(水) 14:22:22.92 ID:u+C4ShB6o

「あらぁ、地味にノロケぇ? 私はいつも上条さんの部屋に止まってるんだゾっていう正妻力をアピール?」

「ち、違うかも!! そんなつもりは……」

「今更すぎるでしょそれも。もう半年だろ? どうせあんたら、やる事だってもうやっちゃってんでしょ」

「えっ!?」

麦野の言葉に、美琴が目を見開く。
心のどこかでは上条に限ってそういう事はないだろうという考えがあった。
だが、それは少し甘いのではないか。
いくら上条と言えども男子高校生。それが半年も外国人美少女と同居して何もないというのは、さすがにおかしいのではないか。
自分より年上の女の言う事は何となく当てになるように思えてしまう。

一方で食蜂は大して気にしていない様子で、

「それはないわよぉ。だって私上条さんの頭の中覗いたしぃ。心配しなくても上条さんは童貞力全開よぉ」

「なんだかとてつもなく酷い事言ってる気がするんだよ」

おそらく上条が聞いたら嘆く一言をズバッと言う食蜂。
しかし美琴にとってその言葉はまさに天からの救いに思えた。

「そ、そうよね!! あのバカに限ってそんな度胸あるはずないものね!!」

「へぇ、浜面といい、10代男子にしては猿じゃないんだ。まぁヘタレとも言えるけど」

「あ、でもその子、一緒のベッドで寝てたわねぇ……」

「はぁ!!?」

美琴は大きな声をあげ、頭をグルンと回してインデックスの方を見る。
案の定、インデックスの顔は真っ赤だ。

「そそそそそれは……えと、その…………」

「しかも後ろからぎゅって。上条さん、かなぁり動揺してたみたいよぉ? 赤面力も凄かったみたいだし」

「ちょ、何よそれ!!!!! アンタ何もないとか言っておいて!!!!!」

「このシスターにしてみれば大したことじゃないって事じゃないの」

「ほ、ほう……へぇ…………」

「た、短髪!? 違うかも!! そういう事じゃなくて……」

インデックスは慌てて弁明をしようとするが、美琴は魂が抜けたようになってしまった。
油断していた。まさか上条とインデックスがここまで進んでいるとは思わなかった。
美琴はまだ手をつなぐのもやっとなのだ。
その差は歴然であり、自分が上条に抱きつくなんていう事はまだ想像もできない。

……だが。

「ふんっ!!!」

美琴は思い切り自分の両頬を叩く。
当然ながら、他の三人はいきなりスポーツ漫画のような真似をした美琴を唖然と見るしかない。

「インデックス、勝負よ」

「しょ、勝負……?」

「えぇ、ここでハッキリさせとこうじゃない」

美琴はここで一旦言葉を切り、息を大きく吸い込む。


「私はアイツが……上条当麻の事が好き。だから、アンタには絶対に負けない」


真っ直ぐ目の前のインデックスを見つめ、美琴は一字一句ハッキリと宣言した。
それは本来の彼女らしい行動だろう。
前を見据えて目標に向かって突き進む。
何も躊躇することはない。普段からさばさばした性格だ、それを恋愛にも当てはめればいい。

現時点ではインデックスとは差があることは認めよう。
 


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