過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2013/06/27(木) 14:44:07.70 ID:g9sjJPBmo
もう自分が掴んでいる所しか残っていない、憐れなリモコンの残骸をポカンと眺める食蜂。
しかしその後すぐに我に返って、
「ちょ、ちょっとぉ!!! いきなり何してんのよぉ!!!」
「悪い、能力が暴走した」
「思いっきり人差し指こっちに向けて照準合わせてたわよねぇ!?」
「そうだったか? あんたの思い過ごしでしょ」
「はぁーッ!?」
「落ち着けって操祈。つかそうやって好き勝手に人の頭の中読もうとするのも良くないぞ」
仕方なしにそろそろ止めておく上条。このままではエスカレートしてどんな大惨事になるか分かったものではない。
食蜂は少し不満そうに頬を膨らませて上条を見たが、
「……分かったわよぉ」
「おっ、なんだなんだ上条、お前女の扱い慣れてんのか」
「垣根……そういう誤解を招く言い方やめろっての。女子中学生に言うこと聞かせる男子高校生とか、もう言葉だけで犯罪臭ぷんぷんじゃねえか」
「意味的には間違ってねェけどな」
「ていうか実際どうなのよ。本当にずっと何もなくスキーの練習してたわけじゃないでしょ?」
麦野の言葉に、上条は少し考える。
しかし、思い返してみてもこれといって面白い話はない。
「いや本当に何もなかったな。ただインデックスも操祈もすげえ下手くそだったとしか……」
「と、とうま! 私だってもうちょっと練習すれば、とうまなんて追いつけないほどに上達するんだよ!」
「まず止まり方を覚えてから言おうな」
「ぐぬぬ……」
「……ねぇ上条さん。私とのあれはなかった事になったんですかぁ?」
「はい? あれ?」
何やら食蜂がジト目で尋ねてきた。それなりに不満そうだ。
といっても、何のことか上条には咄嗟に思い出す事はできない。何かあっただろうか。
するとここぞとばかりに外野が食いついてきた。
やけに興味津々に身を乗り出してきたのは垣根だ。
「お、なんだなんだ? やっぱ何かあんのか? さすがだな女たらし」
「だからそういうのやめろっての! ったく、俺が女たらしだったら浜面はどうなるんだよ。彼女いるくせにハーレム状態だぞ」
「お、俺だってそんなんじゃねえよ! たまたまアイテムが女ばっかってだけで、ちゃんと滝壺は特別扱いしてる! と思う」
「ハッキリしねェなァ。そういや、あの窒素使いの二人ともやけに仲良いらしいしな」
「絹旗も黒夜もそういうんじゃねえよ! つか何でいつの間にか俺が責められるような構図になってるの!?」
なぜか攻撃対象が変わっている疑問を投げかける浜面。それに対しては、もはやノリでとしか答えることはできないのだが。
麦野は浜面がどうのこうのという話題には興味ないのか、それについてはあまり聞いていない様子で、
「そんで? 上条と食蜂は何があったわけ?」
「だから本当に何もないって」
「ひっどーい! 上条さん、私とあんな事したのに!!」
「は!? いやなんだよそのとてつもなく不安になってくるセリフは!! 俺何かやったか!?」
「うぅ……やっぱり私とは遊びだったんですねぇ…………」
「その『男に遊ばれた挙句捨てられた女』みたいな演技やめない!?」
妙にノリノリで泣き真似をする食蜂。おそらく本人はただ楽しいだけだろう。
しかし、上条からしてみればとても笑って流せるようなものではない。この場面だけ見れば、上条は単なる人間のクズ的な印象を与えるからだ。
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