過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/01/22(水) 23:57:01.40 ID:guTjdYBwo
インデックスは頬を染めたまま足元を見ながら、
「何だかとうまが肉食系男子みたいなんだよ」
「お前……そういう今時の知識どこで手に入れたんだか……」
「旅行で主にみさきが」
「あぁ……」
妙に納得してしまう。
「いや、別に肉食系になってっつーわけでもないっていうかさ」
「うん、まぁ、とうまが本気で肉食系になったら、それはもう大変な事になっちゃうからね」
「そうか?」
「そうだよ。具体的に言えば何股もして誰かに刺されたり」
「お前俺を何だと思ってんだよ……つかそんなモテたら苦労しない……」
そこまで言って止まってしまう。
この間の旅行。そこで上条は美琴と食蜂、二人の少女に告白された。
それはモテていると言っていいのではないか。
これがモテ期というものか。
てっきり都市伝説的なものだと認識していたが、本当に存在していたのか。
「……あー、とにかく、俺はそんな軟派な奴じゃねえっての」
「ふーん……まぁ、とうまがそう言うならそういう事にしておいてあげるけど」
インデックスはジト目で、明らかに納得していない様子だ。
この状態のまま放置しておくのはよくない。告白にもきっと支障をきたす。
そう判断した上条は、何とか誤解を解くことにする。
「その完全記憶能力でよく思い出してみろインデックス。俺は自分から女の子に突撃していった事なんてなかっただろ」
「なかったっけ?」
「なかった!」
正確に言えば大覇星祭のオリアナとか例外はあるが。
まぁそこはインデックスも知らぬ所ではあるし、ギャグという事で処理していいノリだったろう。
インデックスは少しは納得した様子で二、三回頷き、
「つまり、とうまは寄ってくる女の子の方が悪いんであって、自分は何も悪くないって言ってるんだね」
「…………」
そういう言い方をされると素直に頷けない。
結局言っている事は、そんな感じにまとめられるのかもしれないが。
だからといって、何と言うか、それはそれでチャラ男的な軽い男の言い訳じみている。
「その辺りも本当にとうまらしいよね。女の子を助ける時だって、自分では自分のやりたいようにやっただけで、感謝される為にやってるんじゃないっていう感じ。
うんうん、つまりとうまには女の子にモテたいとかそういう気持ちは全くなくて、今のモテモテの状況も望んだ結果ではないって事だね」
「あ、あの、インデックスさん? 言葉とは裏腹に、痛いほどの何かをひしひしと感じているのですが……」
「べっつにー。せいぜいいつもの『不幸だー』とか言いながら、みことのビリビリとか、みさきのキラキラとか受けてればいいかも」
「辛辣だ……せっかくのデートだってのに……」
「っ!!」
インデックスの顔が一気に真っ赤に染まる。
面白いくらいに分かりやすい。
まぁ、そういう上条も、彼女の表情を見て心臓の鼓動を速めており、必死に隠しているのだが。
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