過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/03/04(火) 07:40:20.33 ID:4ipaVk6zo
上条の心にチクリと針が刺さったような痛みが走る。
きっと彼女ならこう言ってくれる、上条はそう確信していた。
その上で、こうやってワガママを通した。
だから、今の上条にはハッキリと宣言する以外の事は、何も言えない。
そうやって、応えるしかない。
「あぁ、約束するよ。必ず戻ってくる」
「“無事に”が抜けてるかも」
「あ、いや、それはほら、どこまでが無事なのかっていうのもありましてね……」
「はぁ……分かったんだよ、一応はそれで納得してあげる」
「サンキュ」
上条はそう短く答えると、海原に目で合図して歩き出す。
インデックスからの視線を背中に感じたが、振り返る事はしない。
今はとにかく、一秒でも早く彼女を安心させたい。だから、自分のやるべき事をやる。
この男との約束の決着を、つける。
***
「お前が最後まで食い下がるという事も予想していたけどな」
「……まぁ、私も本当はそうしたかったけど」
インデックスとショチトルは、近くのフードスペースのテーブルについていた。
白井からもらったグルメチケットはここでも使えるので、今インデックスの目の前にあるパフェは無料だ。
ただ、彼女にしては珍しく、それは通常サイズのものだった。
ショチトルはコーヒーのみ注文して、何とも美味しくなさそうに飲んでいる。
「尽くす女とかいう奴か? まぁシスターならそれが当たり前なのかもしれないが」
「うーん、そういうのとはちょっと違うかも。とうまは何かあるとすぐに飛び出して行っちゃうから、半分諦めてるような感じかな」
「もう半分は?」
「信じているからだよ。何があっても、とうまは必ず帰ってきてくれるから」
インデックスはニコリと微笑む。
この笑顔には嘘はなく、心の底からのものだ。
ショチトルはフン、と鼻を鳴らす。
「信じる者は救われる、か。相当めでたい頭をしているようだな」
「頭に関しては結構自身あるよ、私」
「魔道書だけではカバーしきれない分野もあるだろう」
「科学の事とか?」
「お前の恋路の事とかな」
「ぶっ!!!」
突然のストレート球に、パフェを吹き出すインデックス。
急激に顔に熱が帯びるのを感じる。
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