過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/05/01(木) 02:48:39.47 ID:wiguRyO8o
「これでは前回と変わらない別れ方だけど、本当に大丈夫なんだろうね」
「……前とは違うよ。この一週間で、とうまや、みんなから本当に沢山のものを貰ったから。だから、私は大丈夫」
「それならいい。でも、聞かなくてよかったのかな。上条当麻は何か言おうとしていたけど?」
「聞いたらダメだと思ったからこんな事したんだよ」
「……それで君の気持ちはいいのかい」
「イギリス清教からは特に連絡は来てないでしょ? それなら大丈夫って事でいいんじゃないかな」
インデックスの心に影響があれば、イギリス清教にはすぐに分かり、こちらに警告してくるはずだ。
それがないという事は、何の問題もなく事は進んでいるという結論が出てくる。
それでも、ステイルはどこか納得していない様子だ。
「その気になれば、僕も君達の手伝いくらいはできるんだけどね」
「えっ?」
「この男が言っていただろう。君を連れてここから出るってさ。
君が望むなら、僕も追手の相手くらいは引き受けてもいいと思っているという事だよ」
「…………」
「そもそも、先程の彼の言葉だって、おそらく続きは――――」
「そんなの、とうまにしか分からないよ」
インデックスはハッキリと言い切った。
そして、続ける。
「私達がどれだけ予想しても、それは予想にしかならない。
本当のところはとうま自身にしか分からないし、私達はとうまの口から続きを聞くまでは真実を知る事ができない」
「……箱の中の猫は、観測するまで生きてるとも死んでるとも言えない。そんな思考実験があったかな」
「何いきなり物騒な事言ってるのかな」
「いや、いい。君がそう望むなら、僕はこれ以上何も言わないさ」
「うん……でも、ありがとね。気持ちは嬉しいよ」
「お礼を言われるような事ではないよ」
インデックスも、もしかしたら、と思った。
だからこそ、この方法を取った。それも、即座に。
上条の言葉の先。
それが仮に、一瞬想像したものだった場合、自分はどうなるのか分からなかった。
彼の言葉に甘えて、周り全てを巻き込んだ世界規模の逃避行へと走る可能性もないとは言えない。
だから、インデックスは……言葉の先を知らない今のインデックスは、それを避けた。
微かな期待が自分の中に芽生えていたのを感じていた。
上条が「どこにも行くな」と言ってくれたのを聞いて、幸せな可能性を見出してしまった。
でも、その幸せに甘えるのは今じゃない。
それが、インデックスの選択だった。
「雪だ雪だー! ってミサカはミサカは全力疾走ではしゃいでみる!」
「大人しくしやがれ、鬱陶しい」
「雪が降ってテンション上がらないなんて子供失格だよ! ってミサカはミサカは至極当然な事を言ってみたり」
「まずその台詞からガキとしてどうなンだよ。あざとすぎンだろ」
聞いた事のある声だ。
前方からそうやって楽しげに話してやって来たのは、白髪赤目の少年に、活発そうに頭のアホ毛を揺らす少女。
一方通行と打ち止めだった。
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