過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2014/05/01(木) 02:55:19.34 ID:wiguRyO8o
そんな言葉と共に、乱暴に通話は切られてしまった。
上条は小さく口元を緩ませる。
何だかんだ言って、彼女も中学生らしいところもあるものだ。
「うおっ!?」
気を緩めていたら、再び車が大きく揺れ、上条は横のドアに叩きつけられる。
いい加減にシートベルトを締めた方が良さそうだ。
前方からは浜面の声が飛んでくる。
「ったく、俺には派手なカーチェイスやらせておいて、自分は女子中学生と楽しくお喋りかよ!」
「カーチェイスって……うわっ! 追いかけられてんじゃねえか俺達!」
「あんな強行突破したら当たり前。はまづら、そこ右」
「おっけ!」
また大きく車が揺れる。
今度はシートベルトのお陰で、全身を打ち付けるような事にはならない。
座席に手を乗せて後ろを見てみると、数台のアンチスキルの車が追いかけてきているのが分かる。
「これ大丈夫なのか!? なんか後ろの奴等、銃構えてるぞ!?」
「ん? あー、大丈夫大丈夫、慣れてっから。滝壺、あとどのくらい?」
「もうすぐ。そこを曲がった先」
「えっ、まだ第二十三学区には着かないだろ?」
「違う違う、その前に追手を何とかしないといけないだろ?」
浜面の言葉の直後、ズガン!! と車の背後で土煙があがった。
***
舞い上がる土煙と、舞い落ちる白雪。
それは別に綺麗なコントラストを描くわけでもなく、ただ土煙が邪魔なだけだ。
麦野沈利は、後方へ走り去っていく車を見ながら溜息をつく。
「これがアイテムの最後の仕事になるのかしらね」
「超不満そうですね」
「ふん、浜面の奴に使われるってのは確かに気に食わないけど、まぁ、最後だってんなら少しくらい許してやるわよ」
「まさか麦野がここまで丸くなるとは思いませんでしたよ」
「うるさいわね」
隣の絹旗最愛はフードを下ろしながら、心なしか楽しげな口調だ。
そのまた隣には、黒夜海鳥が明らかに不機嫌そうな表情で舌打ちをしている。
「なんで私まで……」
「はまづら団だからじゃないですか。あなたとフレメアとフロイラインと垣根で」
「そんなもんに入った覚えはねえ!」
「ゴチャゴチャうっさいわね、くるわよ」
土煙が晴れていく。
目の前には車が数台に、アンチスキルが数十人。
この者達にとっては、取るに足らないものだ。
「一応言っておきますが、超殺さないように」
「分かってるわよ。その辺の手加減は流石に慣れたし」
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