過去ログ - 蛇足 とあるフラグの天使同盟 陸匹目
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44: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/12/07(水) 10:26:26.70 ID:b5vuv5uBo

慰めるでもなく、黙って抱き締めるでもなく、一方通行は言葉で応じた。
相手の気持ちによっては、それは冷たく突き離すような言い草に聞こえたかも知れない。
だがキャーリサがそうであるように、真剣に相手の心情を考慮した一方通行は即答出来た。


「俺も、国ってモンを背負ってるオマエとはスケールが違いすぎるかも知れねェが、
 この際規模の大小なンざ関係ねェ。 オマエ自身が並べた選択肢を吟味して、
 選ンだ道を進めばイイ。 胸を張ってな。 少なくとも俺はそォいうやり方で
 ギリギリの所を生きている……と、思ってる」

「……生意気言ってくれるし、ガキのくせに……」

「オマエは俺よりずっと歳上なンだから、俺に出来る事くれェオマエにも出来るよなァ?」

「歩んできた人生が違いすぎるの。 比較なんて出来る訳がないし」


そう言ってキャーリサはベッドに寝転び布団を掛けた。どうやらこのまま就寝するつもりらしい。
それでも、握った一方通行の手を離すことはなく、



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