過去ログ - 蛇足 とあるフラグの天使同盟 陸匹目
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511: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:26:53.32 ID:lYEyqy8Eo

合わせるように、丈澤も表情を引き締める。
同時に、オルソラの口から出てきた誘拐という物騒な響きに拳を強く握った。


以下略



512: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:27:58.29 ID:lYEyqy8Eo

「確かに誘拐されたお二人のために、学園都市の警備員や風紀委員の
 方々が動いてくれているのでございます。 でも、だからといって
 その方々に全てを任せて私はのんびりと待機する理由はありません」

以下略



513: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:28:41.91 ID:lYEyqy8Eo

なんてくだらない事をほざく女なんだろう、と呆れたのではない。

何でこんな強固な芯が通った強い女性が、学園都市という街にそぐわぬ
シスターのコスプレなんかしてるんだろうと、そのギャップに笑いそうになったのだ。
以下略



514: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:29:46.40 ID:lYEyqy8Eo

それとも風紀委員の称号はフェイクで、本職こそがシスターなのかと
丈澤は一瞬考えたが、そんな事は最早どうでも良かった。
どれだけ理屈や事情を並べても、このオルソラ=アクィナスという一人の女は
退かない。そう理解した丈澤は『ドラゴンライダー』の傍に置いていた工具箱を拾い、
以下略



515: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:30:14.10 ID:lYEyqy8Eo

オルソラはそのケースに近づき中身を確認すると、そこには灰色を基調とした
ライダースーツのような駆動鎧が丁寧に畳んで収められていた。


以下略



516: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:31:13.04 ID:lYEyqy8Eo


丈澤が『ドラゴンライダー』の固定具を全て外し終えたと同時に、
彼の耳が籠った女性の声を受け取った。

以下略



517: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:33:16.06 ID:lYEyqy8Eo

……が、丈澤が目を奪われた理由はそんなところじゃなく、なにせ人間の全身像を
くっきりと浮き彫りにするタイプの駆動鎧であるため、オルソラの美しく艶かしい
肢体が明瞭に確認出来るのだ。

以下略



518: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:34:01.27 ID:lYEyqy8Eo

「視界は全部ヘルメットに搭載されてる電子機器が取得した情報で
 補ってるんだよ。 表示されてる風景に違和感は無いんだな?」

『はー……、改めて学園都市という街の技術に驚かされたのでございます』
以下略



519: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:34:48.13 ID:lYEyqy8Eo

『このスーツが入っていたケースに入れておいたのでございますよ。
 二人を助けたら取りに戻りますので、よろしくお願いするのでございます』

「救出成功前提、か。 心強いことだな、それじゃあ乗りな」
以下略



520: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:35:44.98 ID:lYEyqy8Eo

「よし、それじゃ張り切って行ってきな。 上へは俺から適当に言っておく。
 そうだな、『もっとド派手な宣伝方法を思い浮かんだのでそれを実行に移しました』、
 とでも言っておこう。 誘拐事件だってのに不謹慎極まりないけどな」

以下略



521: ◆3dKAx7itpI[saga]
2012/01/04(水) 07:36:30.26 ID:lYEyqy8Eo

そして瞬間移動をしたように、オルソラが駆る『ドラゴンライダー』は丈澤の前から消えた。
周囲は『ドラゴンライダー』の派手な初出動にざわめいていたが、丈澤は気に留めない。

彼は既にその姿が見えなくなったオルソラを見送るように、笑って言った。
以下略



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