過去ログ - 窓際のあなたに花束を
1- 20
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[saga]
2011/12/05(月) 19:56:56.42 ID:2NFzAnft0
古ぼけた椅子に身を置いたまま、私は彼女を見詰めた。
それだけで、彼女はまだ物語の中に入ってすらいないのだとわかった。
彼女は真剣だった。
真剣に、じっと、本の表紙を、別世界への入口を、見ていた。
迷うような視線で、じっと、真剣に、見ていた。

はやく、はやく。
急かしたい気持ちが、突然涌いて出た。
彼女が、別世界へと飛ぶ姿を、はやく見たいのに。

なにを、迷っているというのだ。
ずんっと、入ってしまえばそれで済むことだろうに、そのことは、彼女が一番よく知っていることだろうに。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
28Res/16.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice