過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
↓
1-
覧
板
20
357
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/13(火) 04:57:41.85 ID:3MnLayldo
勇者「いや、何でもないよ」
ごまかしきれてはいないが、それでも、彼が何でもないと言うから追求はしない。
彼女は、全くもってよくできた侍従だった。
勇者「…ちょっと、待ってくれ」
茶を淹れ、菓子の載った盆を置いて去ろうとする彼女を、勇者が引きとめた。
何か不手際があったか、と軽い緊張が走り、次いで、立ち上がった勇者へ眼を向ける。
堕女神「何でしょうか?」
勇者「昨日、俺に訊いたな。今、答えるよ」
堕女神「昨日?」
勇者「『夜』と言ったが。……何故かな。今、言っておかなくちゃいけない気がする」
思い出したか、彼女が怪訝な顔をする。
そして、少し経ち――気付く。
彼があまりにも哀しげな、”笑顔”を浮かべている事に。
勇者「俺―――『勇者』なんだ」
風が、ざぁっと吹き抜けた。
木々を揺らし、葉がざわざわと擦れる音が聞こえる。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/289.44 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1323147951/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice