過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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46: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/07(水) 04:37:45.80 ID:5snW6QyYo
勇者「魔王が怖くて逃げようとして、それでも逃げられずに殺されてしまう人も、確かにいるさ」

女神「……」

勇者「…でも、そうじゃなかった人達もいっぱいいた。無名の兵士だったり、叩き上げの十人隊長だったり、あるいは『父親』だったり」

女神「と、言いますと……?」

勇者「目の前に、世界を恐怖に陥れる『魔王』。一度逃してしまえば、次に姿を見られるのはいつなのか。
    そもそも、命があるうちに対峙する事ができるのか分からない。そして、今自分は生きて目の前にいる」

女神「…………」

勇者「…逃げる事など考えられなくなる人がいる。ここで倒せば、それで世界は救われる。
    ――だから、考えるんだ。『魔王から、逃げるわけにはいかない』って」

女神「それは……無謀に過ぎます」

勇者「分からないよ。貴女には。……ともかく、『魔王から逃げられない』は、魔王の言葉じゃない。俺達の、人間の言葉なんだ」


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