過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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518: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/17(土) 03:53:34.23 ID:0fXm8d2Co
勇者「……本当に気が合うな」

堕女神「あなたも、ですか?」

勇者「俺も、七日間と『今夜』があれば。……最後まで、大丈夫な気がする」

堕女神「…最後、というのは今ではないのでしょうね」

勇者「ああ。……ん?」

視界に何かが割り込む。
映ったのは、ここではないどこか。
禍々しく広い大広間、そして―――

勇者「………済まない。もう、時間らしい」

別れを告げよう、そう唇に意思を伝えた時。
一瞬早く、暖かく唇が塞がれる。

何度も脈動するかのようにフラッシュバックする視界の中に、目を閉じた彼女の顔が見えた。

堕女神「……御武運を、お祈りします。『勇者』様」


意識が、猛烈な勢いでどこかへと引っ張られていく。
最後に伝わった彼女の声と温もりは―――いつまでも、胸にこだましていた。

暖かな風が、心の中を埋めていった。

もう、『寒く』はない。


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