過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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560: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/17(土) 23:21:20.85 ID:0fXm8d2Co
微笑みを浮かべたまま、こちらを見据える勇者の顔を見つめた。
獲物へ狙いを定めた鷹のような。
旅の最中、理義の怒りに燃えて戦いを決意した時と、同じ目だ。

魔王「……捨てるのだな?」

声から、一種の神々しさが消え失せた。
それは、勇者も良く知り、世界中の人々が恐れてやまない『魔王』の声。

勇者「………会いたい」

魔王「ほう?」

勇者「出来る事なら、もう一度彼女らに会いたい。……抱き締めたい。感じたい。あの世界に骨を埋めたい」

魔王「ならば、何故だ?この切っ先の意味は?」

勇者「……お前は、俺を”救って”くれると言ったな」

ぴったりと空中に固定されたかのように、剣先はぶれない。
ただ、正確に魔王の喉を捉え続ける。

勇者「俺も救いたいんだ、世界を。……例え、俺が救われる結末を迎えずともだ」

魔王「理解に苦しむな」

勇者「……さて、始めようか。『勇者』と『魔王』の、最後の戦いを」


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