過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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728: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:29:22.09 ID:nfQOajV2o
魔王が何を言っているのか、分からなかった。
この状況で、何故―――?

勇者「……何を、言っているんだ?」

魔王「言葉通りだ。……ただし貴様がいた、七日目の時点ではない。その三年前へ、戻る。
   王位に就き、国を手に入れる所からだ」

―――『3年ほど前、あなたは王座に就かれました』

あの国で、堕女神がそう言っていた。
その時点に、戻る。
という事は。

勇者「……彼女らに、俺との記憶は無いという事か?」

魔王「愚問だな。……だが、それが悲しいか?」

勇者「………」

魔王「貴様との愛の無い、ただ性を処理させられるだけの記憶。堕ちた女神が自らに受けた苦痛の記憶。それを無くしているのが?」

勇者は、何も言えなかった。
彼女らとの七日間の記憶が、なくなってしまうのが哀しくはある。
だが、魔王の言うとおり。

―――堕女神に辛く当たり、心を抑え込ませてしまった過去。
―――ただただ欲望のままに生き、あの世界の『魔王』に成り果ててしまった過去。

それを、持ち越す事は。

魔王「……体験の『記憶』は、本編には持ち込めない。それだけの話だ」


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