過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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733: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 01:32:49.38 ID:nfQOajV2o
扉へ、手を添える。
少し力をこめれば、簡単に開いてしまいそうだ。

勇者「『魔王』」

魔王「色気を出すな。……次の生では、必ずや『世界』を滅ぼしてやる」

勇者「上等だ。またお前を止めてやるさ」

魔王「……次は、負けん」

そのやり取りだけで、別れの言葉は十分だった。
『勇者』と『魔王』。
対極にして、最も近しい存在。
鏡に向かい合うような、正反対にして、自らの存在を確かめ合う事ができる存在。

『勇者』は扉を開け―――光に包まれ、『向こう側』へと消えていった。

『魔王』は勇者が消えていくのを見届け――大きな呼吸をひとつついて、命の灯を消し、末端から光と化して消えていった。


―――こうして、この世界から、『勇者』と『魔王』は消えた。


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