過去ログ - 女「we are…」 幼女「てらーざ!」 姫様「ゴースト。」
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121: ◆N1RGqRourg[saga]
2011/12/12(月) 01:51:17.35 ID:HKlYzKeV0

 そんな事をもらしながら猫を抱えたまま立ち上がり、机に向いて椅子に腰をそぉっと下ろす少女。

 すっかり眠ってしまったクロをももに乗せて、しまい忘れている舌をつつきながら、目の前の棚から一冊の本を取り出す。
 "はじめての動物の医学"と題されたその本は、背表紙に、紫色のフリスビーで白い大きな犬と遊ぶ、少女のお父さんと同じかそれ以上の年齢に思える白衣の男性の写真がプリントされている。

 思わずクスリと笑みながら、少女が決してあてつけという目的のためにのみでクロを拾ったわけではない事を思い出す。

―ただ至極単純に、ずぶ濡れのクロが心配だったんだよね。―

少女「"しごく"ってどういう意味だっけ?」ーなんて首をかしげながら本に目を落とす。

 その下で幸せそうに眠るクロは、両前足で少女のお腹を交互にふにふにと押している。

 クロを撫でる振りをしながら、私は再び少女の読む本に目を落とす。

 背表紙の男性を模したのであろう独特の絵が、胸の前に動物の餌皿をかかげて空いた手は注意を促す様に人差し指のみを立てていた。



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