164:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga sage]
2011/12/29(木) 16:15:48.74 ID:9VUU88Lb0
京子『いやだ! あかりだけ小学生のままなんてやだ!』
懐かしい夢だ。
ああ、相当私はあかりが進学校に行くことを気にしているんだなって思えた。
気にしていなかったら、こんな夢見るはずもないのだろうから。
いつも遊んでいた公園、小学校を卒業するのが近付いている私と結衣に、まだあと一年は小学生でいるあかり。
夕方の帰りのチャイムに、夕焼け色に染まるジャングルジム。
私はブランコに座りながら、顔を膨らませながら動こうとしてなかった。
結衣『京子、なに訳のわからないこと言ってるんだよ。私たちはもう中学生になるんだぞ』
京子『やだやだ、あかりと遊ぶ時間がなくなっちゃう! 結衣だって嫌だろ!』
結衣『京子、わがまま言うなよ!あかりが困ってるじゃないか!』
第三者の視点で見ていると、なんともいえないくらいに子供だな、小学6年生の私。
本当にこれが3年前の私なのかと疑いたくなるような。
幼稚な私と、それに対抗している結衣もどことなく子供みたいだった。
あかり『京子ちゃんが中学校に行ったって、あかりとはまだいっぱい遊べるよ』
でも、なんだかそこにいるあかりは、今とあまり変わってない気がした。
京子『あかりは嫌じゃないの、私と離れ離れになって……』
やめたほうがいい、そう昔の私に言ってあげたいけど、これは夢だから声なんて出ない。
だから昔の私は何かを言っているみたいだったけど、自然と私は耳を閉じていた。
結衣があかりに目を向けてて、あかりはそれを聞いて困ったように笑ってて。
もう見ていたくないと思いながら、その光景に背を向けて、そこには大きくなった結衣とあかりがいた。
結衣『まだ駄々こねるのか?』
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