過去ログ - 京子「アッカリーン」
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173:SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)[saga sage]
2012/01/02(月) 00:09:56.13 ID:deb0qqFN0
図書室を出るように足を進める。今さっき見ていた夢の中のあかりと、まんま変わらないあかりが横にいる。なんだかそれが私の思っているあかりのイメージそのもので、なんだか気味悪くなった。

もうすでに勉強している人も、本を探してる人も、図書委員もいない図書室から出ると、廊下はもっと寒々しくなっていた。なんだってこうも暖房を切るのが速いのか、そんなことを思いながらあかりを見ると方が少しだけ震えてて、声をかけるべきかと思ったけど、それよりも早くあかりが顔を上げる。

あかり「京子ちゃん、あかり図書室の鍵を職員室に返してこなくちゃいけないから、先に杉浦先輩のところに行ってあげて」

京子「あ、うん」

あかり「えへへ、じゃ、行ってくるね〜」

京子「あ、ちょっと……」

私の言葉を待たないで、あかりは階段の下に消えていく。この寒さの中、コートを着ないでうろつくと寒いじゃないかって思っても、やっぱりあかりの後を追いかける気にはなれなかった。
だって、暖かいのだから仕方がないなんて、あかりは寒くても大丈夫だろうなんていうどうでもいい言葉で片付けて、校門に向かうことにする。

窓の外からも見ることのできないごらく部の部室、二人とももう帰ったんだろうななんて思いながら、私も早くに誰かと一緒になりたいと廊下を早歩きする。上履きを脱いで靴を履いて、扉を開けると中に比べれば寒くない外に出る。

もしかしたらもう少しで雪が降るのかもしれないな、そんなことを思いながら残すところ一か月もない二学期に何ができるかを考えようとして、すぐにやめた。



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