過去ログ - 京子「アッカリーン」
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176:SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)[saga sage]
2012/01/02(月) 00:49:07.78 ID:deb0qqFN0
あかりさんの下駄箱の中に、ビニール袋に包んでコートを入れて校門を出る頃には、外はもう暗くなっていた。空には雲は掛かってなくて、キラキラ光るお星さまが暗闇を彩ってる。

京子「お〜、今日の夜空はなんだかすげぇな〜」

綾乃「ほんとね、本当にきれい」

京子「だよな〜、こういう光景見ながらの帰り道なら何回でも大歓迎なのにな〜」

私は歳納京子と一緒の帰り道ならいつでも大歓迎なんだけどね。そんなことを心の中で呟いて顔を赤くする私。まだまだわかれ道ってところじゃないけど、だんだんとそこが近付いてるとわかると胸がきゅうってなる。

京子「まったく、もう少しで二学期も終わりなのかよ〜」

綾乃「そうね、三学期になったらすぐに受験になるわね」

歳納京子はあかりさんが来年進学校を受けようとしてることを知ってるのかという考えが過った。でもそれを教えて私は何を得ようとしてるのか?歳納京子からの信頼、それとも頼りになる人?
わかるけど、私はそのどれかが欲しいんじゃなくて、歳納京子に特別に見られたいって思ってる。

京子「お、今流れ星流れた!」

歳納京子は隣で楽しそうに夜空を眺めている。こんなに夜空はきれいなのに、素直になれない私はなんだかきれいじゃないななんて思う。素直になればなるほど、何かが壊れそうな気がして、でもあかりさんにこうして時間を作ってもらえたんだから、頑張らなくちゃいけないって思う。

そんなことを思いながら、気付けばわかれ道まであと少しになってた。ここで言わなくちゃいけないってわかってるから、足の動きを遅くする。

綾乃「ね、ねぇ、歳納京子……」




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