181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/06(金) 16:17:06.13 ID:j9l2fNx60
―あかり―
下駄箱の中を見るとビニール袋にきれいにたたまれたあかりのコートがあった。
もう真っ暗になって寒くなって、誰もいないと思う場所であかりなにしてるんだろう?
あかり「京子ちゃん、着て行ってもよかったのに」
ビニール袋から出したコートを着込んで、上履きから外履きに変えて後者から出る。
正門のほうを見て、杉浦先輩と京子ちゃんがいないのを確認して、ちょっとだけほっとした。二人と一緒に帰りたくなかったとかそういうことじゃなくて、二人で一緒に帰ってくれたことにホッとした。
あかり「杉浦先輩、ちゃんと京子ちゃんをデートに誘えたのかな」
携帯を取り出してメールをしてみようかって考えて、でも今すぐ聞くのは悪いかなって思ってポケットに戻した。
これは杉浦先輩と京子ちゃんが考えることで、あかりはその手助けをするだけでいい、そう思ってる。
あかり「こんな時間になっちゃった。お父さんに叱られちゃうかも……」
でも、寒いから走ったら寒いな〜、そんなことをもいながら正門に向かう。明日も色々やることあるから、そのことも考えなきゃって学校と通学路の境界線を跨いだとき、影に隠れて誰かがいた。
一瞬暗くてわからなかったけど、そのシルエットが誰かは何となくわかって、こんな時間なのになんでいるのかなって思いながらも声をかける。
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