208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/12(木) 15:46:37.53 ID:+tysSFyX0
でも、なんっで私はあかりのことを未だに気にしてるのか。
遊べなくなるからなんだって思っても、やっぱり何だか引っかかる。
綾乃が教えてくれる内容に耳を傾けながら、私はどこかぼんやりとした顔でときどき窓から外の景色を見ていた。
まだ夕暮れにまでは時間がかかるその光景を見ながら、これを他に見ている誰かはいるのかって少しだけ感傷に浸るだけ。
その誰かは私にとって知らない誰か他人だったらとてもいいななんて思いながら、シャーペンを走らせる。
私は何を気にしてるのか、それを理解することからも逃げている気がして、でもそれは無いって思う。
だって私が悩んでいることは、みんなと一緒に遊べなくなることなんだから。
今は避けてるけど、一段落した頃にはそれをどうにかするために遊んでるに決まってるんだ。
淡いその予想図を描こうとしたけど、私にはその光景の中に、私以外の他人を描くことができなかったんだから。
それがなんでなのか、考える前に綾乃の声が聞こえてきて、私は勉強に頭を傾け始めた。
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