220:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 18:42:28.66 ID:IjTTBvPr0
―京子―
もう夕日も隠れて暗くなった通学路を、綾乃と一緒に歩く。
最初綾乃の歩幅は、私の後ろくらいだったけど、今は隣を歩いてる。
顔を赤くしながら、もじもじしてる姿はなんだか可愛いけど、一体何に緊張してるんだろうか?
綾乃「と、歳納京子……」
京子「ん〜、どうした?」
綾乃「え、えっとね。明後日ので、デートなんだけどさ」
京子「おう、楽しみにしてるぜ」
いい気分転換になるって思ってる。
綾乃だって長い間の受験勉強と、生徒会の引き継ぎもあって色々疲れもあるだろうから丁度いいやって思ってるだろう。
しかし、綾乃の選んだデートコースが明後日に拝めると思うと、何とも言えない感じになってくる。
これはまさに、ハイキングとかに行くのに似てる。
つまり、明日はわくわくが止まらナイトになる気がする。
綾乃「あ、ありがと……」
京子「なんでお礼されてるんだ私?」
綾乃「う、うるさ〜い」
照れ隠しみたいに大げさに動く綾乃をなだめながら、そろそろ分かれ道だななんて思う。
明後日にはもう一度会える。
本当に綾乃といるといい気分転換になるもんだ。
綾乃「そ、それじゃ、あ、明後日、公園に集合ってことで……」
京子「へへ、それじゃね〜」
手を振りながら綾乃が路地に入っていく姿を見て、私はのんびりと歩き始める。
空は暗くなり始めてて、そろそろ寒さも増してくるななんて思うと、なんだか帰る足が速くなってしまう。
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