241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/26(木) 16:46:35.24 ID:8mwsMNZS0
その言葉で完全に私の思考は停止しかけていた。
なんてことだ、よりにもよってちなつちゃんに目撃されていたとは!
結衣「え、えっとね。あれは転びそうになった私をですね」
ちなつ『結衣先輩泣いてましたよね?』
結衣「目にゴミが……」
ちなつ『こういうことで無理なごまかしやめませんか?』
結衣「ごめんなさい」
ちなつちゃんの覇気のこもった言葉に、何も言えなくなってただ一度謝罪した。
そこで、また笑い声が入ってから少しだけ冷静な声が届く。
ちなつ『でも、結衣先輩が好きになったあかりちゃんが、このまま素直になれないで不幸になってくのは、見てられないよ』
結衣「ちなつちゃん……」
ちなつ『だからちょっと頼みたいことがあるんです。これは、もう私じゃできないことだから』
その言葉は、私を頼っているということが分かるくらいに真剣な声だった。
私にちなつちゃんは何をさせようとしてるのか、それはあまり分からなかったけど、それがあかりのためになるかを聞いてから考えるのは悪くなかった。
結衣「うん、わかったよ、ちなつちゃん」
ちなつ『そういう実行力のある結衣先輩は好きですよ』
ちなつちゃんは最後にそう言って、私に頼みたいことを言ってくれた。
外の雪はまだ強いままだった。
332Res/258.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。