243:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/31(火) 13:41:39.50 ID:WbNtukUV0
―京子―
京子「……」
心の中のイライラはまだなくなりそうになかった。
見上げた天井、今日降った雪と同じくらいに真っ白で、このもやもやもそういう淡い白だったらいい。
そう考えても、やっぱりそんなことは無いんだってわかる。
今さっきの公園での一件、昔から変わらない私をちなつちゃんに指摘されて、とても怖かった。
自然と枕を抱きよせる。
抱き締めると辛さとか、悲しみとかに耐えられるなんて誰かが言ってたけど、別にそんなことあるわけない。
京子「ううっ……」
抱き締めれば抱きしめるほどに、ちなつちゃんの言葉が気にかかる。
気にかかって、気にかかり続ける。
素直に、ただ素直になってほしいと。
いつか見た夢で、私は言われた。
素直じゃないと、歳納京子は素直じゃないんだと。
偽っている、私は何を偽っているのかなんてわからない。
分からないから、ならいいじゃないかって思う。
枕に顔を埋めて、深呼吸しながら頭の中にあるもやもやのなんと鬱陶しいことか。
京子「もう、なんなんだよ!」
気持ちに負けて、思いっきり枕を投げ捨てる。
壁に当たって落ちて、静かになった部屋の中で、枕の近くにある携帯が目につく。
このイライラを解消したい、解消するのにいい相手がいるじゃないかって、分かってる。
綾乃、綾乃に電話してみて、楽しく会話して、私のもやもやを解消したい。
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