過去ログ - 京子「アッカリーン」
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244:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/31(火) 13:51:40.45 ID:WbNtukUV0
携帯に手を伸ばして、電話帳を開く。
いくつもあるわけじゃない電話帳の中、さ行から『杉浦綾乃』を押す。
電話番号にメールアドレスを見てから、私は何を話すべきなのか考えていた。
明後日のデートの話?
それとも今さっきのことを話して慰めてもらいたいの?
ただ、気分転換がしたいの?
何を求めて綾乃に電話をしたいのか、ただ単純に何もないのに電話するなんてこと、する気になれなかった。

京子「なんでかな」

自然と指が戻りボタンを押して、あ行の電話帳を映す。
あ行の中にある『赤座あかり』を押す。
同じように映る電話番号とメールアドレス。
それがなんだか、とても新鮮に見えて、それがなんでなのかを思い出して、この頃全く電話もメールもしてなかったからだって気付いた。
この電話帳の『赤座あかり』を開いたのは、本当に久しぶりなことだった。

京子「あかり……」

なんでそうしたかなんてわからない。
すでに携帯は私の耳についていた。
何度かのコール音、自身の鼓動は一定のリズムを刻んだままで、どこか虚ろな私は何を話そうかなんて考えようとしなかった。
そして、少ししてから出る音が聞こえた。

京子「……」

あかり『……』



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