過去ログ - 京子「アッカリーン」
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272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/02(水) 16:27:10.27 ID:Lvh5sFTc0
綾乃「でも、いいの」

 そう言って肩に乗っかっていた綾乃の手が私から離れた。
 肩から離れて行く手、まるで突き放されたみたいに感じて私の顔が少し悲しみに歪んだ気がした。
 だから、そんな私を見て綾乃は大きく声を上げる。

綾乃「もう、歳納京子!」
京子「!!!」
綾乃「まったく、デート中に他のこと考えてるなんて駄目よ! ほんとのデートでそれじゃ相手が安心アンコールワットできないじゃない」

 そう綾乃はいつも通りの顔で語りかけてくる。
 いきなりのテンションの変わり方に、私のは戸惑っていた。
 もしかして、すぐに言葉を返さなかったから壊れちゃったのかなって心配になって、今からでも遅くないから返事しようかって思うと、それを言わせないように綾乃が口を開く。

綾乃「今日、船見さんと赤座さんに会ったの」

 その言葉に、なんだか心臓を鷲掴みされたような痛みが胸に走った。
 明らかに、今の発言で私は動揺していた。
 なんであかりと結衣が一緒に出かけてるんだろうって、楽しそうにしてたのかなって思い始めると頭が痛くなりそうだった。

綾乃「そこでね、赤座さんにすごい目で見られちゃった。羨ましいっていう目で見られた」
京子「あかりがそんな目で、なんで綾乃のこと見るんだよ?」
綾乃「素直に羨ましいって思ったってことでしょ?でも……」

 すると、のんびりとした足取りで私の横に20cmくらいの距離を置いて立つ。
 隣だけど、完全に接触しない距離に綾乃は立って、辛そうにつぶやく。

綾乃「多分ね、私は歳納京子の此処までにしか近づけないの」
京子「何言ってるのかわかんないよ」






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