過去ログ - 京子「アッカリーン」
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277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:47:11.02 ID:nE7q8kWc0
 千歳の言葉に夕日を見る。
 今さっきに比べたら、少し見劣りするその夕日を眺めがら、こんなタイミングで千歳を呼んでいるあたしに、何とも腹が立つ。
 こんなの罰金バッキンガムもいいところだし、千歳はそれを分かってここにきてくれてるんだっていうことに、かんしゃしたかった。
 だから、あたしから話し始めなくちゃいけない。
 こんなところまで、千歳にお膳立てされるわけにはいかないから。

千歳「そういえば――」
綾乃「歳納京子のこと諦めたの」

 千歳の言葉を遮るように、あたしはそう言葉を吐いた。
 ほんと、今さっきまで平気だったのに、千歳が近くに来てくれたからかな。
 色々なことが胸の中で暴れ始めた。

綾乃「だってね、歳納京子ったら。あたしとデート中なのに違うこと考えてるんだもの。これは脈なしだわ―っておもうしかないよね」

 あー、痛々しい。こんな風に言葉を繋げている、自身が痛々しい。
 無理やり笑おうと振舞って、できるかぎり笑い話になるように、声を大きくして、なんだってこんな風に話してるのかなって思ったけど。
 多分、千歳に慰めてほしいからなんだなって、心のどこかで分かってた。
 ほんと、だから千歳を呼んだんでしょって心でつぶやく。



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