282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/06/06(水) 16:07:23.94 ID:YBdo1/3I0
―京子―
ぽっかりした空間を埋めることもできない私は、ただ天井を見上げていた。
綾乃から告白されて、もしかしたらこの渇きも潤うのかもなんて思って、でも綾乃は私をすぐに拒絶した。
言っていた、綾乃は私にここまでしか近づけないって、少しだけ開いた空間。
その意味が、なんだか分からない。
京子「なんだよ、もうわかんない」
愚痴るように言葉を漏らして、携帯に手を伸ばしてからメールが来ていることに気づく。
相手は誰だろう、こんな気分を和らげてくれるような相手だったらよかった。
あかりからだったら……
京子「そんなわけないじゃん、何を期待してるんだよ。私は……」
メール受信画面を開くのに、どこか淡い期待を抱いている私。
あかりからメールが来てるんじゃないかって、なぜか期待してる私。
そして、メール受信画面を見て少しだけほっとして。
京子「………」
少しだけ機嫌が悪くなっている私がいた。
その送り主の名前を見て、なんでかとても胸がむかむかしてきた。
前なら喜んでいたと思う。
でも今は、警戒とかが入り混じった心だけがそのメール相手の名前を見ていた。
京子「ちなつちゃん……」
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