287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/07/02(月) 15:07:03.08 ID:d2wa2gKg0
京子「あかり……、あかり怖いよ」
ちなつちゃんも、綾乃も私に分かってと言っていた。
認めてって、気づいてって。
それに気づけない私が悪いのかなって、体を抱きしめる。
怖いんだ、怖いから、それから逃げたっていいじゃないか。
そう考えながら、目を閉じる。
だって、怖いものはあかりが全部取り払ってくれるんだ。
あかりが……
京子「でも、あかりは来年進学校に行くって……」
それを口にして空間が大きくなる感じがした。
あかりが、私を守ってくれるあかりが、どこか違うところに行っちゃう。
そう考えると、体中が強張ってしまって、すぐに考えることを止める。
そんなことあるわけない、だってあかりは私を不幸にしないって約束したんだから。
自己完結させるだけさせて、私の今日が終わる。
耳に聞こえるのは、時計の静かな音で、それが今はとても心地よく感じた。
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