294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/07/25(水) 10:53:49.17 ID:HPVNzyAu0
あかり「なんで、なんで零れるの?やめてよ」
拭っても拭っても、涙は溢れ続けてくる。
諦めきれない涙が、もう終わってるんだと認めたがっている心に相反して流れる。
心に亀裂が入りそうだった。
自分から離れているのに、それを咎めるように心が悲鳴をあげてる。
鏡台に映る姿を見たくなくて、ベッドに倒れても、涙が止まることがない。
脳裏に浮かんでくる京子ちゃんの姿。
怒ってたり、笑ってたりって色々ある。
でも、その中で一番見ていたのは、京子ちゃんが泣いてる昔の頃の姿。
泣いてる京子ちゃんを笑顔にしてあげられることがうれしくて、その京子ちゃんが泣いてる顔から笑顔に変わっていくがとても好きだった。
あかり「最初は、そんなことなかったのに」
最初は子供の優越感だった。
誰かを笑顔にできることに優越を覚えて、それが泣き虫な京子ちゃんだった。
京子ちゃんが困ってたり、泣いてたりしたら、すぐに元気にしてあげられた。
あかりは、京子ちゃんのヒーローとかじゃなくて、誰かを幸せにできるっていう特別な人だとか想ってた。
だから、中学校に京子ちゃんが上がる時、京子ちゃんは泣いていて、その理由を聞いて心が跳ね上がっていた。
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