30:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/08(木) 12:29:55.59 ID:FFo2w0hDO
あかり「京子ちゃん、顔赤いよ?」
京子「うえっ、そんなことないぞ!」
お茶が熱すぎたかな?とか心配するあかりに、私は再び顔を真っ赤にする。
このままでは、茹で蛸になってしまうと思う。
京子「そ、それよりも、なんで部室にきたんだ?」
あかり「そうだった!昨日、あかりセリフいっぱい練習したから、京子ちゃんと一緒に合わせてみたくなったんだよ。迷惑だったかな?」
つまり、合わせをしたかったということか。まあ、このまま無駄に時間を過ごして顔を真っ赤にし続けるよりはマシか。
そんな考えで台本を手にとり、鏡のセリフをさらっと調べる。
京子「じゃあ、毒リンゴを白雪姫にあげるところまでやろうぜ」
あかり「うん、いいよ!」
あかりは少しばかりの間をおいてからセリフを始める。
あかり「この世で美しいのは、妾だけー。今日もこの世で美しいものは妾はだけのはずじゃ」
なんともあかりには似つかないキャラクターだ。
と、ここで私のセリフだ。
京子「この世で美しいのは、王妃さまでございます」
あかり「さすがは妾の鏡、そうこの世で美しいのは妾だけなのじゃー」
妾の鏡。それってあかりの鏡ってことかな。って、私はなにを考えている。
あかり「じゃあ、ここでちなつちゃんの白雪姫のシーンが入って、次の鏡さんのシーンだね」
京子「う、うん」
何だろう、とっても頭がぼんやりする。
あかり「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この世で一番美しいのは誰じゃ?」
あかりがかわいい笑顔で私に聞いてくる。夢の時みたいなかわいい笑顔で。
京子「そ、それは………」
なんで、こんなに胸が痛い。なんでこんなに………
あかり「京子ちゃん、大丈夫?」
あかりが近づいてくる。
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