312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/11/03(土) 15:31:24.52 ID:hmXVQoDF0
あかり「もうほっといて、あかりはちなつちゃんじゃないの! ちなつちゃんみたいに、行動的じゃない!」
爆発するみたいに言葉が出た。
抑えきれなくて、引き攣ってたのはあかりの顔の方なのかもしれない。
あかり「いいの、もう終わったからいいの。あかり、京子ちゃんが笑っていられるために頑張ってきたの! これだけがあかりが京子ちゃんのそばに居る理由なの!」
気づけば、目の前がすごく潤んでいた。
こんな光景、見ていたくないって眼に雫が溜まって、ちなつちゃんの姿が見えなくなる。
あかり「だから、もういいの。昨日で終わったの。もう全部終わっちゃったの。だから、もういいの」
ちなつ「あかりちゃん!」
もう矢継ぎ早だった。
みじめで、格好悪いってわかる。
言うことだけ、ちなつちゃんにぶちまけて、公園から逃げ出すように走る。
登校中の生徒たちの波を抜けて、走って走って、ちなつちゃんから逃げるように?
でも、わかってた。逃げても、ちなつちゃんは追いかけてこないって。
だって、ちなつちゃんはわかってるから、こんな時に慰めてくれるべき人は、本当に大切な人だって。
あかりには、そんな人が来ることなんてないってわかってた。
もう、わからないままに、ただ走ることくらいしかできなかった。
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