過去ログ - 京子「アッカリーン」
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32:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/08(木) 12:51:35.97 ID:FFo2w0hDO
あかり「きょ、京子ちゃん……?」

台本が落ちる音、まだ飲みかけのお茶。静かな部室に私。

走りながら、なにをしたのかを考えて、後悔して走りつづける。
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33:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/08(木) 13:06:14.39 ID:FFo2w0hDO
なんでもない、うそをつけ。

忘れ物して、ならば玄関の中で待っててやるから取ってこい。

ちょっとしたらいくから先に、あかりが先に来たはずなのになんであんたがここにいる。
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34:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/08(木) 17:27:12.51 ID:FFo2w0hDO
結衣「あかり以外になにかあるなら、それはそれで安心するんだけどな。京子、この頃あかりを避けてるみたいに見えたからさ」

京子「そんなことない」

結衣「嘘だな。京子は嘘を付くときよく下を見るからな」
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35:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/08(木) 17:38:02.74 ID:FFo2w0hDO
結衣「はあ、好きなんだな」

京子「そんなこと、ありえない」

そうだ、あり得るわけがない。あかりを好きになんて、私になにもくれなかったあかりを、誰にでも優しいあかりを好きにるなんてありえない。
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36:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/08(木) 22:30:48.21 ID:FFo2w0hDO
結衣「その時の京子さ。すっごいムスッとしてた」

京子「それがなんだよ」

結衣「今思うと、あれは何に対して嫉妬してたのかなって思ってさ。でも、あの日から京子ってあまり泣かなくなったよね」
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37:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/08(木) 23:41:06.94 ID:FFo2w0hDO
私はあかりのその優しさが、気に食わなくて同時にとてもうらやましかったのだ。

京子「結衣」

結衣「なんだ?」
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38:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/09(金) 00:06:07.10 ID:gtqpP0UDO
結衣「ちょっと待ってくれ、口喧嘩とかしたんじゃないのか?」

京子「いや、その、昨日見た夢でさ。あかりがその、顔をだね……」

説明しながら顔が赤くなっていくのがわかって、今さっきまでもやもやしてた物の正体に、さらに恥ずかしさが増していく。
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39:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/09(金) 00:21:06.61 ID:gtqpP0UDO
あかりも私も女の子だ。それは変わらないことだ。私があかりからもらったものに気づいたとしても、これだけは絶対に変わらない。

だって今のこの私は、あかりの元気とか、そういう優しい感じとかに反発して出来上がった。それで、そんな私にもいつも通りのやさしいあかりは、気づかなかったけど眩しすぎたんだ。

鏡だからそんなまぶしい光を弾いてしまう。だから私は自分の気持ちに素直になれなかった。でも素直になったところで、性別の壁は変わらない。
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40:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/09(金) 00:34:28.59 ID:gtqpP0UDO
結衣「で、京子?」

京子「な、ななな、なに?」

混乱している私に、結衣は落ち着けと促してから、これからどうするのか聞いてきた。
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41:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/09(金) 00:43:45.56 ID:gtqpP0UDO
あかりはみんなに優しい、それはあかりの一番いいところだ。だから、あかりが白雪姫でやりたい役を聞いて、王妃や鏡でいいって言ったのは本心からじゃない気がした。

あかりは、誰かに本当に甘えたことなんて無いんじゃないかって、身勝手に考えて私に甘えてくれたらいいなー、なんて思う。

結衣「京子、もうどうするか決めたのか?」
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42:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/09(金) 00:53:16.54 ID:gtqpP0UDO
部屋の中、私の唇とあかりの唇が重なってる。あのときの光景だ。

あかりの目が見開いて、持ってた台本が落ちる。

私のキスはふれる時間の長いキスで、終わったときにはあかりはきょとんとしていて、私はその場から逃げ出した。
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