過去ログ - 京子「アッカリーン」
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324:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/02(日) 01:46:47.36 ID:AzbOAoJG0
 綾乃の告白で心が動いてしまった理由というものを。

京子「ごめん」
結衣「京子?」
京子「わたし、手伝えない」

 手伝えない、手伝えるわけがなかった。
 孤独を埋めてくれる機械を望んでいた私、何かが遠ざかる気がした。
 それは私の今日までの悩みの正体だった。
 あかりっていう、私を孤独から救ってくれる存在が、違う場所に行ってしまうということを、一番ショックに思っていた自分自身を知ってしまったから。
 私は、心の底で思っていたんだ。あかりっていう存在が、孤独を埋めてくれる道具として私のそばに永遠に居てくれると。
 私の言葉に結衣の顔が豹変したのはすぐだった。
 一気に私の胸倉を掴んできた。

結衣「なんで手伝えないんだよ!」
京子「無理だよ、私はあかりのこと道具にしか思ってなかったんだよ?今気づいちゃったんだもん、私友達失格で、あかりにどんな顔して会えばいいのかわからないの」
結衣「それがどうした?そんな理由であかりのことなんて知らないって言い切るの?」

 胸倉を掴んでいる手に力が入っていくのを感じる。
 胸に感じる服がねじれる感覚に痛みが入り始めた頃、結衣の力強い瞳に怒りが混じり始めた。

結衣「なんで、こんな奴選ぶんだよ」
 
 そのセリフと同時に、手に入る力が緩み始めた。
 喉が解放されて、一気に涼しい空気が胸辺りに広がると同時に、結衣の視線は私を見下ろしていた。

結衣「京子、私ね。あかりの事好きなんだ」



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