54:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/10(土) 01:20:24.76 ID:9WsvdVQDO
やっと出てきた。
京子「あかり、ごめんなさい!あんなことして、私が私が弱くて自分勝手にした。あかりの気持ちなんて考えないであんな事をした。ごめんね、ごめんね……」
ああ、なんて酷い言葉の羅列だろうか。
もう謝って謝っても、言葉が見つからない。私の言語力は無さ過ぎる。
そんな私の背中をあかりは優しくさすってくれる。
あかり「京子ちゃん、ありがとう。もう大丈夫だから、泣かないでね。可愛い京子ちゃんが台無しだよ」
そう言ってくれるあかりに、私は甘えているのかもしれない。でも、今さっきの言葉、京子ちゃんも、っていう言葉に私は少しだけ悲しんでいた。
それは、やっぱり特別ではない証なのだろうから。
あかりの制服に涙の後が付いて、泣き続けることにも疲れた頃。私はまだあかりに抱き付く形のままだった。
あかりは私が落ち着くまで待ってくれているようだった。
あかり「京子ちゃん、落ち着いた?」
京子「もうちょっとだけ………」
私の願いに、あかりは小さく頷いてくれた。
あかりの匂いを感じながら、私は云うべきもう一つのことを口にする。
京子「あかり………」
あかり「どうかしたの京子ちゃん」
京子「私、あかりのこと……………」
一気に心拍数があがる。でも、心地良い感覚だった。
ああ、あかりってホントに優しいんだ。だって、私もこんなに優しい気持ちになれるんだもん。
これは今まで否定してたあかりから貰った優しさなのかもしれない。
まだ自分にしか使えてないけど、私の心を支えてはくれてる。
言葉にしたほうが良いよと、私を応援して押してくれる。
そんな優しさに応えるように。
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