過去ログ - 妹の手を握るまで
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420:SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)[saga]
2011/12/31(土) 20:08:25.18 ID:QgCL5tjyo
妹友「・・・・・・お兄さん」

兄「よ、よう(何で俺の方がきょどってるんだよ)

妹友「本当に昨日はすみませんでした。ごめんなさい」フカブカ

兄「よ、よせよ、こんなところで頭下げるの。目立つじゃんか。とにかく座れば?」

妹友「はい・・・・・・失礼します」

兄(表情が硬いな。うつむき加減だからよくわかんないけど)

妹友「あんな失礼な言い方しちゃって。お兄さんの短いメールを読んで、あたし本当にひどいことしちゃったんだって気がつきました」

兄「(そういうことじゃねえだろ)とりあえず、何で昨日あんなことになったのか教えてくれるか」

妹友「・・・・・・はい。あたし、先輩と委員長ちゃんが手を繋いでいるのを見て、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなって」

兄「(正直に言ったか)・・・・・・やっぱりね」

妹友「あの・・・・・・あたしが先輩のこと好きだったって、妹ちゃんから聞きましたか?」

兄「うん。昨日教えてくれたよ」

妹友「そうですか。もう、吹っ切れていたと思ってたんですけど、やっぱり突然ああいうのを見ると動揺してしまいました」

兄(うん? 何かちょっとおかしい)

妹友「妹ちゃんと先輩のことは見慣れていたし、妹ちゃんは親友だし。本当に二人に嫉妬することなんてなかったんですけど」

妹友「妹ちゃん以外の子が、委員長ちゃんが先輩と一緒にいるのを見たら・・・・・・」

兄(・・・・・・)

妹友「どうかしてたんです、あたし。あんなのを見たくらいで我を忘れて。大好きな人に、お兄さんに怒鳴っちゃうなんて」

兄「え(何か妹の言ってた話と違ってきたぞ)」

妹友「あんなことした後で信じてくれないかもしれませんけど、あたし本当に先輩にはもう未練なんかないんです」

兄「え〜と」

妹友「あたし、先輩が妹ちゃんに告白してからも、ずっと先輩のこと引きずってて」

兄「・・・・・・うん」

妹友「でも、あの雨の日にお兄さんにお会いして・・・・・・お兄さんのこと妹ちゃんの話を聞いていて気にはなってたんですけど。実際に会ったあの日、お兄さんに一目ぼれしました」

兄「・・・・・・(言い訳聞くはずが何で俺の話になってるんだよ)」

妹友「それから不思議と先輩のことを思い出さなくなって、代わりにお兄さんのことばかり考えるようになっちゃいました」

兄(これも嘘かもしれない。気をつけて聞かないと)

妹友「それでお兄さんに告白しようって決めたんです。駄目でもいい。振られたとしても先輩のことを引きずるよりはお兄さんのことを引きずっていたいって」

兄「・・・・・・」

妹友「少なくとも親友の彼氏のことを密かに想っているっていう状態はは無なくなるし、そうすれば妹ちゃんへの罪悪感も無くなるって思いました」

兄「それで、俺が可愛い女の子に告られて有頂天になってOKしたってことだよな」

妹友「本当に嬉しかったし、信じられなかった。ただ、その時一つだけ考え違いしてたことはありましたけど」

兄「それは何?」

妹友「先輩のことを忘れてお兄さんと結ばれても、妹ちゃんへの罪悪感が無くならなかった。むしろ前より強く感じるようになったことです」

兄「え?」

妹友「妹ちゃん、本当にお兄さんのこと慕っているんだって改めて気がついちゃって。妹ちゃんはあたしから先輩を奪ったかもしれないけど、あたしは妹ちゃんからお兄さんを奪ったんですね」

兄「・・・・・・(やっぱりわざとしたんじゃ復讐じゃないのか?)」

妹友「でも、先輩の時みたいに身を引くことしたくなかった。それに先輩はあたしを選んでくれなかったけど、お兄さんはあたしを選んでくれた」

兄「・・・・・・(泣いてる。何か嘘ついてるような感じがしないな)」

妹友「お兄さんと結ばれた夜、あたし本当に幸せでした。好きな人に初めてをあげることができたんだって思って」

兄「・・・・・・」


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