過去ログ - 妹の手を握るまで
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712:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/13(金) 23:19:17.27 ID:rO4o6nxQo
妹ちゃんは相変わらず妹友ちゃんと距離を置き、あたしやあたしの知り合いの生徒会系の女の子たちと過ごしていた。妹ちゃんはすぐにあたしのグループの女の子たちをも魅了し彼女は以前からこのグループで過ごしていたかのように自然に馴染んでいた。あたしのグループの子たちは、妹ちゃんがあんなに派手な女の子たちと一緒にいたのは妹ちゃんが可愛いから誘いを断れずにあの子たちと一緒にいたのに違いない、でも軽薄なあの子たちに嫌気がさした妹ちゃんは本来いるべき場所にようやく来たのだと考えているようだった。

あたしの作戦の暗澹とした失敗の後も、妹ちゃんはあたしを責めようとはしなかった。客観的に見ればあたしは妹ちゃんからあいつをただ奪っただけの女だった。あたしたちのグループ内では彼氏がいる子の方が少数派だったからあまり噂になることはなかったけど、妹ちゃんが元いたグループの子たちの間ではあたしと妹ちゃんと先輩の話は相当センセーショナルな噂になっていたようだ。
妹ちゃんから先輩を奪ったあたし。それなのに妹ちゃんはあたしを許してあたしと一緒に行動している。妹ちゃんが元のグループの子たちと距離を置きだしてもなお妹ちゃんを悪く言う子はいなかったみたいだ。

むしろ悪者になったのはあたしだった。略奪愛とか囁かれていたけど、でもあたしにはそのこと自体はそんなに気にならなかった。その頃あたしはあいつと肉体的にも結ばれた。それはあいつの受験が失敗だったことがわかった日だった。あたしはあいつを励まして来年一緒に同じ大学を受験しようと慰めているうちに・・・・・・。
つまりそういう関係になったのだった。

先輩と心身ともに結ばれたあたしは初詣の日以来漠然感じるようになっていた不安と正面から向き合おうと考えた。あたしは最初から妹友ちゃんのことを思い返してみた。


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